アオウミガメ産卵巣脱出の映像配信を開始

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ELNA小笠原事業所が運営管理している小笠原海洋センターの人工ふ化場では、7月から10月にかけて、毎夜のように稚ガメたちが砂中から出てきます。これらの稚ガメたちは小笠原海洋センター内産卵場もしくは父島大村海岸で産み落とされた卵からふ化してきた個体たちです。

産卵場ピーク時 産卵場脱出後

施設内ふ化場に埋卵している産卵巣からの稚ガメたちの脱出は夜間に行われることが多いため、これまでその状況を観察することは難しかった。
この度、映像制作会社「アルファ企画」と、光学機器メーカー「エルモ社」のご協力により、当施設内の人工ふ化場に監視カメラを設置することで、動画撮影およびライブ映像配信をすることができるようになりました。

ライブ映像とアップロード動画は、YouTubeで確認することができます。

ライブ配信もしくはアップロードされた動画で、稚ガメが巣穴から出てくる瞬間を観察してはいかがでしょうか。

▼YouTubeチャンネル「小笠原海洋センター」

脱出映像

httpss://www.youtube.com/channel/UCIHptzGgJ0TqmoiwdS0SH0Q
ぜひチャンネル登録をよろしくお願いいたします!

※ご注意とお願い
脱出間近の産卵巣に監視カメラを設置しておりますが、その日に脱出があるとは限りません。
ライブ配信中に脱出確認された方は、ぜひTwitterなどでつぶやいてみてください。
また、YouTubeの映像には広告設定をしています。
広告収入はウミガメ保全活動に活用させていただきますので、お手数ですが広告をクリックしていただければ幸いです。
皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

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ライブ配信を観るには?

▼スマホアプリの場合
1.スマホアプリを起動する。
2.「小笠原海洋センター」で検索する。
3.検索設定で「ライブ」を選択する
4.ライブ配信をしている動画をクリックする
※「ライブ」という選択肢がない場合、最新のアプリをダウロード&インストールする

▼PCの場合
1.「小笠原海洋センター」を検索
2.「すべてのアクティビティ」を「ライブストリーム」に変更
3.ライブ配信をしている動画をクリックする
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▼大村海岸とは?
小笠原諸島父島にあり、多くのアオウミガメが産卵する海岸です。
産卵シーズンピーク時には、一晩にのべ10頭以上のアオウミガメが上陸し産卵をします。
この海岸は父島のメインストリートに面しており、街灯などによって海とは反対側が明るくなります。
生まれたばかりのウミガメは明るい方向へ進んでいく習性があるため、この海岸でふ化すると海に入れず死んでしまうことがあります。
そのため小笠原事業所では大村海岸に産み落とされた卵を、雌雄決定期間を過ぎた後に移植をしています。

▼放流について
生まれたての稚ガメには「刷り込み(生まれた浜を覚えるなど)」が行われている可能性が高いです。この大事な段階をできる限り自然に近い状態で放流することを第一に考え、人工の明かりがない海岸にて夜間暗闇で行います。すべて稚ガメの状況に人間が都合をあわせることになります。放流は稚ガメが脱出してくる日が予想できないため、不定期で行っております。
また稚ガメ放流会を実施する場合があります。
稚ガメ放流会の詳細は以下をご確認ください。
https://bonin-ocean.net/program/night_release.php

▼運営組織
認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャー
HP:http://www.elna.or.jp/wp-new/
Facebook:httpss://www.facebook.com/ELNA.npo

▼使用機材
QBIC CLOUD CC-1 (エルモ社製)
https://www.elmoqbic.com/cloud/jp/

▼撮影協力
株式会社アルファ企画:https://www.alphakikaku.com/
株式会社エルモ社:https://www.elmo.co.jp/

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