プスムット島タイマイ保全プロジェクト
タイマイとアオウミガメが産卵する島
ジャカルタの北北東約300kmに位置するブリトン島、その北東部約70kmのエリアに17つの島々からなるモンペラン諸島があります。 プスムット島は、その東端に位置する周囲約1.5km島です。島に住民はなく、セガマ・ブサール島と同様、灯台を管理する職員が交代で常駐するだけです。 この島では、タイマイとアオウミガメ2種類のウミガメ産卵が確認されています。
タイマイ産卵数が増加傾向
プスムット島での活動は、1998年10月に灯台職員と監視員契約を結び開始しました。産卵数のモニタリング調査を実施するほか、買上げと監視によりほぼ100%の卵を保護しています。 タイマイの産卵巣数は年間150巣前後で推移していましたが、2006年以降増加傾向に転じており、2013年には活動開始以来、過去最多となる726巣を記録しました。
なお、 2012年は、監視員が卵の一部密売するという問題が発生しました。そのため、3月~11月まで活動を一時中止せざるを得ない状況になり、この間の産卵巣数もカウントされませんでした(2012年の産卵巣数が激減したように 見える)。問題を起こした監視員はすでに解雇され、インドネシア海洋漁業省と協力して体制も立て直し(法規制の強化)、2012年12月より活動再開しています。 アオウミガメの産卵巣数は、増減を繰り返しながら年間400~700巣で推移しています。タイマイもアオウミガメも1年を通して産卵が確認されますが、 産卵ピークには季節的なズレがあり、タイマイの産卵ピークが12月から3月にかけて見られるのに対し、アオウミガメは6月から9月にかけて産卵ピークが見られます
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活動報告・近況・現地の様子
■ 約55,000匹の赤ちゃんタイマイが海に帰りました! (2022年)
■ プスムット島の近況 (2021年9月)
■ インドネシア・タイマイ保全活動の近況! (2021年)