ザトウクジラの集団構造に関する論文
小笠原諸島はザトウクジラの繁殖場になっており、ELNAが管理・運営する小笠原海洋センターでは、クジラの尾ビレ腹側を写真撮影することで記録し、個体識別を行っています。
この度、国内4海域に来遊するザトウクジラの集団構造の解明にELNAも貢献することができました。この研究は、国内で活動する団体との共同研究で実施されました(沖縄美ら島財団、北海道大学、小笠原ホエールウォッチング協会、奄美クジラ・イルカ協会、大阪大学)。
▼分かったこと
・ザトウクジラは4つの海域(沖縄、小笠原、奄美、北海道)を1つの集団として行き来している
・繁殖する海域は、沖縄や奄美周辺を利用するグループと小笠原周辺を利用するグループに分かれている可能性がある
3,532頭分の個体識別が可能なID写真を相互に照合することで解明されました。
※小笠原からは1,477 頭分のID写真を照合
▼動画で(NHKニュース)https://www3.nhk.or.jp/…/okinawa/20221213/5090021194.html
▼ニュース記事・どうやって突き止めた? 北海道から沖縄まで泳ぐザトウクジラ 実は同一集団だった(沖縄タイムス)https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1071325
・日本来遊のザトウクジラは同一集団 3532頭の尾びれを沖縄美ら島財団ら照合 沖縄-奄美-小笠原-北海道の国内4海域(琉球新報)https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1630033.html
▼論文を読むhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36395291/