初めての離島生活@小笠原(木村莉子さん)
みなさんお久しぶりです。先日横浜事務所での実習の様子をブログに綴った大学生実習生の木村莉子です。→前回のブログはコチラ
小笠原海洋センター(父島)での実習が始まり早くも1週間が経ちました。人生初の島暮らしとなった今回の父島生活ですが…同じ国の中なのに、ましてや同じ東京都に属しているのに、カルチャーショックの連続です!!
この記事では「実習生の父島ライフ」に焦点を当て、私が島に来て驚いたことや面白いと感じたことをシェアしていきたいと思います。
父島ライフはおがさわら丸、通称おがまるの乗船とともに始まります。
たかが移動手段!なんて考えている方もいらっしゃるでしょうが、島で出かけた先で「あの時のおがまるに乗ってた子だ!」と声をかけてもらえることもあるんですよ。乗船のその瞬間から島生活は始まっています。
そんなおがさわら丸の運行と切っても切り離せないのが村での買い出しです。
たくさんの物資を積んだおがまるが到着した日にはこんなに賑わっているスーパーも…
数日経つとこの通り。
おがまる入港日に1週間分の買い出しをしておくのが島で生き抜くコツなのかもしれません。
入港中にしか営業していないお店や、逆に出港中にしか開いていないカフェもあり、島においては曜日よりもおがまるの入港・出港スケジュールが暮らしの指標になっていることがうかがえます。
実際に、島で使われるカレンダーには、このように「入港」「出港」と大きく記載があります。カレンダーという日常の道具から島の人の暮らしが垣間見えるのはとても興味深いです。
暮らしのあちこちで父島の豊かな自然が活用されているのも、島に来て驚いたことの一つです。
海洋センターの業務の一部としてウミガメが産卵した場所を掘り返す作業があるのですが、その時に使用する道具がこちら。
熱帯地方に広く分布するモモタマナの枯れ葉です。業務中はこの枯れ葉が筆記用具代わりになります。産卵場所の識別番号を枯れ葉に書き、その辺に落ちている枝に突き刺すことで掘る位置を示すのです。
自然物を拝借し活用したのち、作業を終えるとまた自然に戻す。人と自然のバランスがとれた父島だからこそ成り立つ暮らし方でもあります。
そんなモモタマナですが、実は食用ナッツとしても親しまれています。
こちらは島のカフェで開催されたファーマーズマーケットの様子です。売られているクッキーに注目すると、モモタマナの実がトッピングされたものがあります。
枯れ葉をノートとして使うだけに留まらず、モモタマナの実は島民の方々の休日を彩っているのですね。
このほかにも、台風が来た際には砂浜に落ちているサンゴを拾ってきて重石にしたり(青いネットの下にぶら下がっているのがサンゴです。)
おがまる出港のお見送りの際には島の植物を使ったレイを作って渡したりと、内地の生活とはかけ離れているけれども豊かな暮らしが父島には存在します。
壮大な自然を見て、嗅いで、時に活用することを通して、都会の便利な暮らしからは決して得ることのできない満足感で心がいっぱいになります。
以上が父島ライフの紹介になります。といっても、この記事で取りあげた内容は島生活のほんの一部に過ぎません。
来島してから早1週間、到着したてのころに感じていた感動が薄れてきてしまうことに寂しさを感じることもありますが、一人前の島民を目指し日々島文化との触れ合いに努めてまいります!
次回の記事もお楽しみに!