ウミガメジョイントブリーディング⇒
ウミガメジョイントブリーディングプログラム(ウミガメJB)とは、 ELNAが小笠原で実施する「アオウミガメヘッドスターティング(アオウミガメ短期育成事業)」 の一部をELNA以外の組織が他地域で実施できるプログラムです。ウミガメJBに参加する組織は、 小笠原でヘッドスターティングに使用するアオウミガメ(子ガメ)の一部をそれぞれの組織内において一 定期間飼育し、飼育終了後に小笠原から放流します。3年間のパイロット期間を経て、2012年9月よりスタートしました。
ウミガメJBの趣旨にご理解いただき、現在、以下の3組織が本プログラムに参加いただいております。
パイロット期間を含め、校内でのアオウミガメ飼育はすでに4年の実績があります。サイトの学校日記に「アオウミガメ日記」が掲載されています。
校内に水族館を保有しておりますが、その水族館での飼育ではなく、生徒たちが水槽で子ガメを飼育しています。公式ブログの中で「アオウミガメ日誌」が掲載されています。
さとえ学園小学校公式ブログはこちら
これまでも小笠原のアオウミガメを飼育してきました。今年度よりウミガメJBとしての子ガメ飼育の開始です。
◆プログラムの趣旨
IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで絶滅危惧種(Endangered-絶滅危惧IB類)に指定されているアオウミガメの資源増加を目指し、ウミガメJBでは、以下の項目を推進します。
1.子ガメの初期減耗を小さくしてウミガメの個体数を増やそうとする考えに基づく「ヘッドスターティング(短期育成)」 を拡大することを目的とし、子ガメ飼育の一部を外部の組織で展開する。
2.子ガメ飼育を通して、絶滅危惧種であるアオウミガメを身近な動物として感じてもらい、ウミガメの様々な問題を考える機会を提供する。ウミガメに対する一般市民の意識向上および教育・普及啓発を行う。
※ヘッドスターティング(短期育成)について
子ガメをある程度の期間飼育し、ある程度の大きさにしてから放流すること。外敵に襲われやすいと考えられる時期を飼育することで、初期の減耗を小さくしてウミガメの個体数を増やそうとする考えに基づくが、 個体数増加との因果関係は不明(生物学的な裏付けはない)。ただし、ある程度の大きさに飼育することで、子ガメには装着できない標識が装着できるようになるので、 ウミガメの生態を解明する上では非常に重要な調査プログラムとなる。 当団体では、約1年間の飼育後、通常の標識装着に加え、甲羅の背側と腹側の鱗板を部分的に入れ替えるリビングタグ も実施して放流している。
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2017年 1月 25日トラックバック:ヨコハマおもしろ水族館で子ガメに会えます! | ELNA
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