第35回国際ウミガメシンポジウム~現地レポート~
◆2015/4/19
第35回国際ウミガメシンポジウム。
トルコからの報告です。本日は、IOSEA(インド洋-東南アジア地域ワークショップ)、東アジア地域ワークショップ、バイオロギングワークショップ(機器を使った調査)に出席し、IOSEAでは近藤が移植の是非について発表しました。残念ながら、この地域では移植を行っているところが多く、彼らにとって理解できない世界だったようです。しかし、オーストラリアのGuinea博士やアメリカのOwen博士からは、絶大な賞賛の言葉をいただきました。特に、Owen博士からは、小笠原で2008年に人工ふ化放流を中止したことに対して、その勇気(?)に対しての感動したと話していただきました。
◆2015/4/21
本日から、オーラルとポスターの発表が始まりました。早速、小笠原のポスターに興味を持つ人が・・・。左の上がオレンジ色のポスターがELNAが発表したものです。近藤さんがポスター解説をしています
◆2015/4/22
今日から、サイレントオークションが始まりました。この売り上げは、学生の旅費や会議費に充てられます。ELNAから、Tシャツ3枚と光る飾り物(Glowing Marine Creature)を寄付しました。展示されてすぐ全品が入札されています。
今日の発表は、産卵生物学(Nesting Biology)を中心に聞いたのですが、単なる産卵巣数の計数変化だけではなく、遺伝子、食害、親子関係、繁殖地と索餌海域の関係などのプラスαがあり、多方面からの産卵環境を調べる動きになっています。新しい観点からの発表は、聞いていて胸が躍ります。
◆2015/4/23
最終日の午前中は、biologgingのワークショップに参加するため、バスで1時間ほどのウミガメ研究・レスキュー・リハビリセンターに行きました。朝の温度は8℃でした
来年の国際ウミガメシンポジウムの開催地は、ペルーのリマです。再来年、2017年の開催地は、Dr. Frank Paladinoがプレジデントに選ばれ、アメリカの五大湖の南側、インディアナ州に決まりました。残念ながら、日本に誘致できませんでした。先日投稿したライブ・オークションで近藤さんと写っている、ELNAのオサガメの好敵手の人です。
httpss://www.ipfw.edu/…/…/biology/about/faculty/paladino.html
これから、今回最後のイベントであるバンケットに行ってきます。バンケットの席で、発表の各賞が発表されます。また、今日も飲むことになるのでしょうか・・・