インドネシア調査日記part.5

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お待たせしました!
インドネシア調査日記part.5 【調査編】です!

島を一通り探検した後はみんなで海岸の状況を確認しました。
波によって地形が変化するため、数年前にスタッフIが訪れたときとはだいぶ浜の様子がかわっていたようです。

次の日からは早速調査スタート

ふ化後の産卵巣調査

今回のメインは🥚ふ化後調査🥚です。
ふ化した後の産卵巣を掘り出し、ふ化殻や死んでしまった卵を数えます。

調査対象のタイマイは平均150個程卵を産みます。
アオウミガメよりも産卵数は多いですが、産卵巣自体が浅いため掘る時間はそんなにかかりません。

タイマイ卵のサイズ感

ふ化殻はウミガメがふ化した後の殻のことです。
ふ化殻を数えることでその巣から何頭赤ちゃんガメが海へ還ったか知ることができます。

タイマイのふ化殻

ふ化殻は上記の写真のような見た目で、触った感じはペランとしています。
死んでしまった卵とは見た目も質感も違うため判別は容易です。

調査をしていると巣穴に出遅れた赤ちゃんを見つけることも。
見つけた子ガメは海へと還します。

タイマイの赤ちゃん

産卵巣の中の卵(赤ちゃん)が死んでしまう要因として、主に下記があります。

・高波にさらわれる🌊
・カニに食べられる🦀
・虫に食べらる🐛
・他のウミガメが産卵する際に掘り返される🐢
・産卵巣の温度が高温and/or低温に曝される🌡
・トカゲに食べられる🦎

上記の中でも、セガマ・ブサール島で問題になっているのはトカゲ🦎です。
トカゲはトカゲでも大きい大きいミズオオトカゲというトカゲです。

ミズオオトカゲ

ミズオオトカゲの被害に遭った産卵巣

トカゲはお腹いっぱいウミガメの卵を食べているようで、島で見かけたトカゲはみんなおなかパンパンの状態です。
産卵巣の周りには食べ散らかした卵の殻や、時には食べ過ぎてしまったのか消化せずに吐き戻した大量の卵がある場合も。
体が大きい分、食べる卵の量も多いです。

セガマ・ブサール島は絶滅危惧種であるタイマイにとって非常に重要な産卵地であり、その脅威の把握と対処が早急に必要です。

常駐のNusiさん曰く、トカゲは最近増えているとのこと。
たしかに島の周りを歩くと必ずと言っていいほどトカゲを見ました。
今後はトカゲの個体数調査のデータに基づいて対処法等を早急に考えていく予定です。

みんなで一生懸命巣穴掘り

産卵巣調査風景(ふ化殻、死卵)

インドネシアブログ、次は島での生活編です🏝

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