新しい監視員ウジャンさん(プナンブン島のタイマイ保全)
インドネシアのタイマイ保護島であるプナンブン島の様子です。
インドネシアは絶滅危惧種タイマイが産卵にやってきますが、その卵は地元住民に根こそぎ採取されてしまい子孫が生まれない、という状況が各地で続いています。
プナンブン島は無人島なので、地元の漁師達が卵を採取しにやってきます。そこで、卵が採られないように現地監視員を雇用しパトロールをしてもらっています(卵の採取は違法です)。
産卵の多い時期の5か月間、現地監視員であるウジャンさんとそのご家族は、家族でこの島に移住して砂浜をパトロールをしてくれています。昨年から働いてくれている新しい監視員です。
奥に座っているのがウジャンさんとご家族の皆さんです。手前はスタッフのジャマール(自撮り写真が好き。笑)。
産卵巣(タイマイが産卵した場所)を今回の調査でタイマイとアオウミガメ合わせて45巣ほど調査しました。ふ化率は90%ほど。
人の手で地面を掘ってふ化後の卵を確認しました。きれいな殻だけがたくさん残っていれば、赤ちゃんガメが無事に海に旅立っていったことを意味します。
アリ食害のあとも見られましたが、アリの食害は自然の一部。あまりにひどいと対策が必要かもしれませんが、今のところ保全活動への影響はなさそうです。
私たちは、タイマイの卵を自然の状態でふ化させて海にかえしています。網で囲ったり、別の場所に卵を移動させたりはしていません。ですので、監視員の働きぶり(パトロールをしっかりやってくれているか)がタイマイを守ることに直結します。時には、あまり働いてくれなかったり、せっかく良い人材に出会えてもすぐに辞めてしまいより給料の良い仕事に行ってしまう人も・・・
プナンブン島の新しい監視員であるウジャンさんの働きぶりはとても良好です。スタッフのジャマールからも改善点はなし!とのことでした。次の近況報告が楽しみです♪
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