プスムット島の近況(2021年)
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★2020年にパートナー団体YPLIが、アメリカの保護団体から助成金を獲得することに成功しました!
2021年はSummer Sea Turtle Sustainability Grantを利用しながら活動を継続できています。YPLI職員が助成金を獲得するのは初めてなので、引き続きELNAが報告作成などサポートしながら進めています
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獲得に向けて頑張った二人
(写真は昔のもの)
★2021年春、YPLI職員に現地調査へ赴く。
・盗掘から守ったウミガメのふ化後の巣を掘り返し、ふ化状況や卵の監視状況を調査しました
新型コロナの影響で調査員の渡航が難しかったため、調査すべき巣が大量で大変そうでした
・海岸の浸食が激しく(高波)、だいぶ海岸が変化しました
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プスムットを歩くYPLI職員
プスムット島では周辺漁師によるウミガメ卵の盗掘がちょくちょく行われます。
島には立派な灯台と宿泊施設があり監視員はそこで寝泊まりしています(行政の持ち物。ELNAやYPLIではありません)が、海岸から若干離れるので、監視しにくいという課題があります。
助成金を活用して、海岸に小屋を建設し、監視員を海岸に常駐してもらうような体制づくりを目指して動いています。
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プスムットの灯台職員施設
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プスムットの灯台
★プスムット島で産卵するウミガメ個体数の変動
・アオウミガメは、2013年だけ急増しましたが、2000年頃からあまり変動ありません。2021年も今のところほぼ同じような傾向です
・タイマイは、2015年頃まで順調に増加傾向にありましたが、その後停滞、そしてここ2年ほどやや減少しました。2021年は減少した一昨年よりちょっと多いかなという感じになりそうです。
産卵に来るタイマイが本当に減少したのか、監視員がきちんとデータを取れていないのか、現地調査に行けないので現時点では分からないです。現地とコンタクト取りながら理由を探っていきます
※ インドネシア国内では、新型コロナの感染拡大が問題になった2020年3月頃以降から、2021年9月現在まで国内の移動も厳しい状況が続いております。
パートナー団体のYPLIも職員の感染防止および感染拡大防止対策を取りながら活動を推進しています ※
★この島での活動を応援してくださる方お待ちしております
・タイマイ保全サポーターご寄付(活動資金のご寄付)
・Yahoo!募金(Tポイントでの寄付も可能)