【近況】インドネシア・タイマイ保全活動
現在、インドネシア・ジャワ海の4ヵ所の活動地/島で、タイマイとアオウミガメの保全活動を遂行中です。
島には常駐のレンジャー(監視員)が住み込みで、卵を盗掘から守ること、また産卵や日々の孵卵状況のデータを取ってもらっています。
そして、その常駐の監視員に指示や指導するなどの管理をしてくれている、「YPLI/インドネシアウミガメ研究センター」という現地パートナー団体があります。(=ELNAはYPLIと共にタイマイ保全活動を実施)
新型コロナにより、YPLIやELNA調査員による現地調査がなかなか実施出来ないまま1年ちょい経過してしまいました。が、やっとこの度、現地調査を終えることができました。
まずは、プスムット島。ここは、昨年の高波によって海岸の形状がだいぶ変わり、流されてしまってふ化状況を調査できない巣も結構あったそうです。
(写真内の黄色い札が、ウミガメの巣が昔あった場所)
そして、もう一つは、キマール島。ここの常駐監視員は、精力的に働いてくれていたジェフリ―の死後、再婚後の旦那さんや親戚の方が働いてくれています。監視状況は少し悪くなってしまったそうですが、YPLIスタッフが今回指導して来てくれたので、今後徐々に改善されていくことを期待したいです。この島は資金不足で給料を下げたのですが(調査対象の海岸を減らした)、調査範囲外の海岸も時々調査してくれるなど頑張ってくれています。
また、今年から調査方針を変え、ふ化後の調査の仕方を新しく変えました。
そのやり方を遠隔で、出来るだけ分かりやすく画像なども交えながら指示したのですが、、、
YPLI調査員が、ちゃんと指示通りに実行して、指示通りにデータを取ることができたのか、とても気になるところです!
Messangerで「新しいやり方で調査をしてきたか?」確認したところ、「方向性があってるといいけど・・・」との回答。
一応、挑戦はしてくれた様子。
YPLIの調査員はまだジャカルタに戻ってきたばかりで、これから、詳細な報告があがってきます。
データとにらめっこすると現地の状況が見えてくるので、データがあがってくるのが待ち遠しいです!
(2021年6月キマール島にて)