モンペラン島タイマイ保全プロジェクト
※この島での保全活動は、2020年3月を持ちまして活動を停止しました。活動資金不足がキッカケとなりました。しかし、より産卵が多く産卵数も増加傾向にある隣の島プスムット島での活動に注力していくことで、ここの個体群の保全は達成できると考えられるため、停止を決定しました。
小さな無人島
モンペラン島はジャカルタの北北東約300kmに位置するモンペラン諸島の東端、プスムット島の南南西約3kmに位置する周囲約1kmの小さな無人島です。この島には、タイマイとアオウミガメの産卵がそれぞれ年間100巣ずつ確認されています。
2人の漁師の活躍
モンペラン島では、2000年3月に卵買上げシステムを用いた保護活動を開始しました。アルカンさんという漁師とその家族が島に住み込み、卵の監視を行っています。水や食料もない小さな無人島ですので、 物資運搬のためにハサンさんという漁師にも協力してもらっています。ハサンさんには、物資を運んだ帰りにモンペラン島とプスムット島の産卵データを持ち帰ってもらい、カウンターパートであるYayasan Penyu Laut Indonesia – Pusat Penelitian Penyu Indonesia(インドネシアウミガメ研究センター) に転送してもらっています。 ハサンさんは、ウミガメの卵を運ぶことにより生計を立てていたのですが、現在は、ウミガメ保護のための物資と産卵データを運んでいます。タイマイもアオウミガメも緩やかな減少傾向を示しており、 2009年は活動開始以来の最低産卵巣数にまで減少しましたが、2010年は多少の回復が確認されました(ハサンさんは、2012年に他界し、現在はアルカンさんやアルカンさんの息子たち自らが物資と産卵データの運搬を行っています)。
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活動報告・近況・現地の様子
■ ウミガメ調査での感動(ウミガメの独り言) (2006年)