学生の力

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鹿児島大学ウミガメ研究会というのがある。初代会長は、上田正文さん。第1回日本ウミガメ会議が開催されたのは1990年、その前年に鹿児島県に日本で初めてウミガメ条例ができた。そのきっかけを作ったのが、上田さんである。彼が活動していた時代は、鹿児島県では産卵された卵は、販売や地元消費でほぼ根こそぎとられていた。その卵を守り、日本のアカウミガメを守ろうと、卵を採っている一人一人に、お願いして回ったという。時には、車を壊され、鉈で追っかけまわされ、その成果は遅々として進まなかったが、学生のこの行動を新聞が取り上げ、県が動いたのである。たった一人の若者の行動が、日本のウミガメ保全のきっかけを作った、日本のウミガメ史を語るうえで画期的な出来事であった。上田さんは、卒業後若くして亡くなられた。

2009年、鹿児島大ウミガメ研究会の櫻井君と東京海洋大ウミガメ研究会の竹永君が音頭をとって、第1回学生ウミガメ会議を立ち上げた。その後、毎年場所を変えながら開催され、昨年は東京海洋大で開催され90名ほどの参加があったようです。 将来、彼らの力が世界のウミガメ界を変えていくのだろう。

上田さんの記事
https://blog.livedoor.jp/taiyoudenchi/archives/1966793.html

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