【タイマイ】キマル島での近況と監視員さんの話し

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タイマイ保全活動地の1つ、キマル島へ現地パートナー団体YPLIのスタッフが現地調査に行ってくれました。
現地の状況を報告したく、ブログ書きます。

キマル島に向かう船

キマル島は、ミズオオトカゲによる食害が酷く一時期は島内のウミガメ卵ほぼ全滅!・・・という時代を乗り越え、よく働いてくれるウミガメ監視員が雇用されたことにより、現在はミズオオトカゲ食害は大きな脅威ではなくなり(今も食べられてはいますが)、沢山のふ化稚ガメが算出されたことにより今、絶賛産卵増加中のノリノリの島でございます。

キマル島

産卵海岸と調査風景。残念ながら沢山ゴミが漂着します

よく働いてくれた歴代監視員をご紹介します!
リッキー → ジェフリ― → リッキー
です。
実は、初代リッキーはよく働いてくれたのですが1年もたたずにすぐ辞めてしまったのです。その後、ジェフリーが奥さんのペラと一緒に働いてくれるようになり、最終的には彼が一番優しくとても精力的に働いてくれました。
しかし、亡くなってしまったのです。2018年のことです。今でもとても残念でジェフリーを恋しく思います。(詳細はこちらのブログに詳しいです
今、キマル島の活動はペラと再婚した旦那さんと卵を守る活動をしてくれています。最近知ったのですが、実は再婚した旦那さんはあのリッキーだったのです!(つまり初代も今リッキーも同一人物)

左からペラ、リッキー、YPLIスタッフ

彼らはコロナ中にELNAが資金不足にあったことから、活動する海岸を減らし、その分給料を減らしてもらっていたんです。
しかし彼らは減給されたにも関わらず、全部の海岸の情報を送ってくれていました。(訪問頻度は落ちて、盗掘も微増しましたが)
現在、卵の盗掘から守るための夜間パトロールも自主的にして頂いているそうです。
インドネシアでの物価高騰やガソリンの高騰などもあり、昇給を依頼されています。現在前向きにYPLIと検討中です。
島に常駐するための小屋も老朽化で雨漏りや夜間の照明も無いらしく、なんとか捻出していけるようにして行きたいです。

↑動画の中でのコメント
「2024年7月10日、キマル島の西海岸です。タイマイ稚ガメの放流をしています。・・・太陽が西のバンカ島方面に沈みます」

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