タイマイ活動地は4ヵ所とも違う個体群であることが明らかに!

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ELNAのタイマイ活動地を含めたインドネシアのタイマイDNAの解析について数年前から共同研究を進めて参りました。
この度、こちらが論文として公開されましたので、ご報告します。

この研究により、保全活動にとってとても重要なことが明らかになりました。それは、ELNAのタイマイ保全活動地は4ヵ所とも違う個体群であり、それぞれを保全する重要性が示されたことです。
また、インドネシアのタイマイ個体群解析は長きに渡り未知でした(未研究であった)。繁殖個体のDNA分析は、周辺海域のタイマイ生態解明においても重要なことです。そのため、非常に価値ある研究となりました。
研究に関するまとめは下記の通りです。

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論文詳細
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■タイトル
Unraveling fine-scale genetic structure in endangered hawksbill turtle (Eretmochelys imbricata) in Indonesia: implications for management strategies

■論文リンク
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fmars.2024.1358695/full

■研究の成果・意義
・未解明であったインドネシアのタイマイの遺伝的な個体群構造を明らかにした
・ジャワ海域にある6島を調査し、13の新しいDNA配列(ハプロタイプ)を発見した
・既報のDNA配列としては、マレーシアやオーストラリの産卵個体群と共有する配列が検出された
・インド洋~太平洋地域の個体群として新たに5つの異なる管理グループが認められた

■研究のハイライト
– 遺伝的多様性の解明
この研究により、遺伝的多様性が明らかになり、タイマイ保護のために重要な5つの新たな遺伝的に異なる系群または管理単位の存在が浮き彫りになった。

– 保全のマイルストーン
この研究結果は、インドネシア国内において予想外に比較的短距離での個体群構造の違いがあることを明らかにした。
地理的に近接した地域であっても、タイマイ個体群を独立して管理・保全する必要性が示された。
個体群の分化に関するこの微妙な違いは、それぞれのタイマイ個体群特有のニーズや遺伝的背景に合わせて管理努力を行うという、地域に合わせた保護戦略の重要性を強調している。

– 共同による努力
この研究は、Yayasan Penyu Laut Indonesia (YPLI)、Everlasting Nature of Asia (ELNA)、世界自然保護基金 (WWF)、IPB大学、Oceanogenなど、
絶滅の危機に瀕しているタイマイの研究と保護に尽力するさまざまな組織間の協力により達成することができた

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