珍しい!オサガメの漂着がありました
先週末は千葉県旭市の方でオサガメの漂着個体の調査をしました。とっても珍しいです。甲羅の大きさが約110cm。オスであるということが分かりました。成熟度(大人のカメなのか)ははわかりませんでした。
オサガメは甲羅が皮膚でおおわれており、水族館で飼育すると、皮膚がボロボロになってしまいます。泳力もすごいので、飼育するのが難しく、海の中でどんな暮らしをしているのかは他のウミガメ類以上に未知数です。
今回は、残念ながら死んでしまった個体ではありますが、調査をすることで、オサガメの生態の片りんが見えてきます。日本近海で見つかるオサガメはこれぐらいのサイズの個体が多いです。
写真を見ると、首元にロープが見えますが、きれいな結び方でした。ロープに絡まったのではなく、オサガメが死んでしまったあとに、誰かが引っ張り上げるために?ロープを結んだとも考えられます。ただ、あくまで状況による推測です。死因を特定するのはなかなか難しいです。。
ELNAはインドネシアでオサガメの調査・保全活動をしています。今回のオサガメもそこからやってきた可能性が高いです。オサガメの数は激減しており、ウミガメ類の中でも最も絶滅に近い種となってしまいました。なんとか絶滅を食い止めるべく、ELNAはできることをしていきます。今回のオサガメの死を無駄にしないためにも。