終了報告「南房総の海deウミガメ放流」
6月26日(土)に千葉県の南房総市で、プチ講演&ウミガメ放流のイベントを開催しました。15名の参加者にお集まりいただきました。
本事業は地球環境基金の助成金をいただき活動をしています。
場所はシラハマ校舎という小学校をリノベーションした施設。黒板が残っていたり、学校特有のあたたかみのある雰囲気のある会場でした。
ELNAのウミガメ漂着調査のお話、混獲のお話、海洋ゴミとウミガメの話をしました。小学生のお子様にはちょっと難しい内容かなと思いましたが、真剣に聞いていただき、講演後に質問もたくさんいただきました。
これは放流するウミガメの水槽に入っていたプラスチックごみです。フンと一緒に体外に排出されたようです。ウミガメはプラスチックごみを食べて死んでいる!とよく聞きますが、ある程度大きくなればお腹にパンパンにつまって死ぬことは少なく、このように体のそとに排出されます(ゴミ誤食による子ガメへの影響は懸念されています)。
そして、いよいよウミガメの登場です!
漁網に誤って入ったところを保護された若いアオウミガメです。放流前に、どんな個体なのか(甲羅の大きさや体重)記録をとったり標識を装着しました。
標識をつけることで、このアオウミガメが他の場所で見つかった時に、どこを泳いだのか、何年でどれぐらい大きくなるのか等のデータをとることができます。ウミガメは海の中で生活しており、私たちのその生活を普段見ることはとても難しいのです。
最後は皆さんに見送られながら、海にかえっていきました。
もう網に入らないでね~!!
本州でウミガメを間近で見られる機会もなかなかないと思いますので、もしまたこのような機会があれば、皆さんに本物のウミガメを通して、海の生物やウミガメをめぐる問題について知ってもらえれば幸いです。ご参加いただき、ありがとうございました!