ウミガメ漂着個体の調査~大人数で行きました!~
◆ウミガメ漂着個体の定期調査
先日、茨城県の神栖市の砂浜にウミガメ漂着個体の定期調査に行きました。
今回は、ELNAスタッフに加えて、東京海洋大学の学生さん、ボランティアの方達も参加いただき、総勢8名で行きました。車も2台にわけて乗車。こんなに大人数で行ったのは初めてです!
ELNAが定期調査に訪れている砂浜は16kmほどの長さがあり、ウミガメが定期的に漂着します。昨年から夏~秋にかけて月1のペースで訪れています。
8名いるので4チームにわかれての調査。チームごとに砂浜を歩き、漂着したウミガメ個体を探します。砂浜は広いため1人で歩きながら探すのはけっこう大変です。人数が多いと、見落としも減るのでスムーズに行きました。また、ボランティアさんには、調査時に台帳に記入したり、写真を撮ったりなど記録のサポートをしていただきました。
さて、今回は少し痛々しい個体を発見しました。
半分砂に埋もれていました。口元を見てみると・・・
釣り針がありました。顎にしっかりはまっていたので、間違って食べてしまい抜けなくなったようです。口も閉じられなかったと思われます(これが死因かわわかりません)。
海洋生物やウミガメ類が海岸や河口に(生死を問わず)漂着することをストランディングと言い、ELNAでは毎年100頭もの漂着(ストランディング)個体を調査しています。
この調査によりウミガメに関する様々な情報を得ることができ、ウミガメの生態解明のための貴重な資料になります。
◆調査データの整理
別の日に事務所にお越しいただき、ストランディング調査で採取したサンプルのデータ入力のお手伝いをしていただきました。サンプルは、骨だったり、ウミガメが食べていた貝など。なかなか手がつけられなかったので、お手伝いいただきとても助かりました。
※こちらELNAの事務所です。スタッフ4名が勤務している小さな事務所です。奥にキッチンや冷蔵庫もあります・・・!
ELNAは少人数ということもあり、たくさんの皆様にウミガメ調査・保全活動をお手伝いいただいています!横浜事務所では、上記のウミガメの漂着個体調査やイベント出店時にもサポートいただいたり、小笠原海洋センターでも、毎年たくさんの方にボランティア参加いただいています。小笠原は離島ということもあり、島外からいらっしゃる方は数週間柄、数か月と滞在いただいています。小笠原をよく知る島民ボランティアさんの力も大きいです。
ウミガメ漂着個体の調査は平日実施かつ不定期で実施をしています。ご興味がありましたら、ぜひお声がけください!