ウミガメを食べつつ増やす?!小笠原は世界でも珍しいアオウミガメの繁殖地

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「みなさんは、行ってみたい離島はありますか??」

と聞かれたら、どこを思い浮かべますか?日本には数多くの魅力的な離島がありますが、小笠原に憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。

その魅力は何と言っても「東洋のガラパゴス」と呼ばれる大自然!飛行機の発着がなく、船に24時間乗らないとたどり着けない場所ではありますが(そこがまた魅力)、一度行くとその魅力にどっぷりハマってしまう人も続出しているのが小笠原です。

今回は、小笠原のアオウミガメについてお伝えしたいと思います。

◆アオウミガメとは

*アオウミガメ(小さな頭が特徴の草食系カメ。小笠原にはこのアオウミガメがたくさんやって来ます。)

本土でも九州、四国、東海地方などでウミガメが産卵していますが、本土で産卵が見られるのは主にアカウミガメです。種類によって日本のどこに産卵するのかが異なります。

小笠原は日本細田のアオウミガメの繁殖地です!

*アカウミガメ(ずんぐりした体が特徴です。そして、赤っぽいです。)

この機会にぜひ覚えておいてください♪

◆小笠原の伝統であるウミガメ漁

さて、小笠原では、アオウミガメを・・・実は、食べています!世界のいろいろな地域でアオウミガメは食べられてきました(アオウミガメという名前は、脂肪が青いところに由来しています)。

私も最初聞いた時には驚きました。絶滅危惧種であるウミガメを食べてもいいの??と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、小笠原では南の島の貴重なタンパク源として、ウミガメ漁が盛んに行われ、昔からウミガメが食べられてきました。小笠原の人達にとってはローカルフードなのです。

明治時代は3000頭ものアオウミガメが捕獲されていました。小笠原はウミガメだらけだったと思います。嬉しい光景ですね。

しかし、捕り続けていたところ、だんだん捕獲できるアオウミガメの数が減っていきました。そして、気付いた時にはアオウミガメが数十頭しか捕れなくなっていました。

あきらかに 捕り過ぎ=乱獲 でした。。。。

その後、ウミガメ保全活動が開始されました。

現在ELNAでは、母ガメが砂浜で安心して産卵できる環境をつくったり、島の子ども達にウミガメの環境教育をしたり、小笠原のウミガメが小笠原を離れた後どのような暮らしをしているのか調べたりしています。

このような努力のおかげで、小笠原では利用しながらも(年間135頭の捕獲頭数制限)、ウミガメが増えている世界でも珍しい島として、海外の研究者からも注目を浴びています。

世界の各地域のウミガメの減少原因は、その地域やウミガメ種類によって様々です。しかし、小笠原での乱獲のように、自然な砂浜の減少、漁業による混獲、卵の盗掘など、自然を破壊している原因の多くは・・・人為的な要因です。

直接ウミガメに手を加えるのではなく、この「人為的な要因」を取り除き、「海ほんらいのちからをサポートする」のがELNAの活動です。砂浜の近くには人が住んでいますし、海では漁業も盛んにおこなわれています。人為的要因を取り除くことは一筋縄にはいきませんが、ウミガメを絶滅させないために・・・できることをELNAはこれからも続けていきます。

 

ELNAの会員になって、ウミガメ保全のサポートをしませんか?

ELNAの活動に賛同いただける方、ぜひご支援をお願いいたします。

~賛助会員募集中~ 5000円/年間

個人賛助会員申し込みページ

ウミガメを絶滅させないために・・・ELNAの仲間になってください!!

(横浜事業所スタッフ 岩井)

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